みなさんは「女の子の本」と聞いて、

どんな本を思い浮かべますか?

私は「女の子が登場する本」と答えたんです。

友人には「アメタリアンやねぇ」と笑われましたが、

それは私を喜んで受け入れてくれる笑顔でした。。。

 

ここで紹介するのは、

友人がガレージセールをしていた時に、

幼児向けの本を買いに来た日本人のお母さんとお嬢さんの話です。

 

母 「ねー、こういう『男の子の本』はいらないよね?」

(低めの声で、ウルトラマンと怪獣の表紙の本を手に取り言いました。)

 

娘「んー?」

(ちょっと気になってる、見てみたいような顔をしている。)

 

母「こっちの『女の子の本』のほうが好きでしょう?」

(今度は高めの声で。

娘がウルトラマンの本を手に取る前に引っ込めてしまい、

白雪姫の本を娘に差し出している。)

 

娘「。。。うん。。。私、女の子だもん。。。」

(目が死んでる。。。)

 

友人はそのとき

「何がどうして『男の子』『女の子』に分類される本なんだ?」

と思ったそうなんです。

男性のなんたら、女性のなんたら、、、?

女性は女性向けの物しか好きになってはイケナイとか、

興味をしめしてはいけないとか、

そんなの愚鈍だと。。。

なんでお母さんひとりが何かを「男」「女」と定義付けてしまうのか、

どうしてそんな狭いひとくくりで縛り付けてしまうのか、

とても残念で腹が立ったそうです。

向き不向きはあるし、女性のほうが多く買う本や物、

そういう傾向はあります。

でもこんなふうに定義付けて子供になんとなく、

でもしっかりと押し付ける親はとんでもないことをしている!

と友人は怒っていました。

 

国籍、人種、性別に関係なく、向き不向きや傾向はあります。

会社のイメージであったり、その人個人の得意分野であったり。。。

でも基本的には男性の職業、女性の職業、

そんなふうに親が定義付けていたら

将来の社会は平等になると思いますか?

より良い社会へと改善され続けると思いますか?

 

なぜこのお母さんはお嬢さんに

「どの本が好き?」「気になる本、どれ?」

とお嬢さんの興味を優先するように

きいてあげられなかったのでしょうか。

 

「小さな会話かもしれないけどさ、

子供はこういうことで束縛されて、後で苦しむんだよ」

という友人のするどい指摘に、

私は深く同意してしまったのでした。