私の子供たち、日本では「ハーフ」とか
「白人と日本人のハーフ」と呼ばれます。
こちらの学校関係の書類、大学の願書、
いろいろな書類等で人種を書き込まないといけないところには、
昔から2種類以上の人種という欄にチェックをしています。
書類にあるチェックリストはこの通りです。
□ Caucasian (白人)
□ African Black (黒人)
□ Latin American (ラテンアメリカ系)
□ Native American (ネイティブアメリカン、インディアン)
□ Asian (アジア系)
□ Pacific Islander (太平洋諸島)
□ More than two (2つ以上)
□ Don’t want to answer (答えない)
移民やH1ビザ(ビジネスビザ)の人が多いシリコンバレーは
人種のるつぼ(Melting Pot)と呼ばれていますが、
実は親は同じ人種間での結婚がほとんどなのです。
それゆえに、息子が通っていた2、3千人も生徒が居る高校ですら、
ミックス人種の子は校内で2パーセント未満という数字です。
うちは息子が大学の願書を出すまで、
いかに彼らの存在というものが少数なのか気付きませんでした。
私たちがシリコンバレーで暮らしていたころ、
周囲はインドからの人がどんどん増えていました。
それと同時に私の子供たちは学校で白人になりました(苦笑)
幸い、うちの子供たちが仲良くしているお友達やそのご家族さんは、
肌の色を気にするタイプではなかったので助かりましたが、
学校とはいろいろな人が集まるところです。
肌の色は白いほうがキレイという親御さんも居たりするんです。
「肌の色が白いから可愛い」というのは、
本当にいかがなもんかと感じます。
しかもそういう親御さんに限って自分の子供の前で、
うちの子供に平気で
「肌の色、白くて良いわね」
というふうに言うんです。
「あなたの子供は可愛いけど、
そんなことを平気な顔で言うあなたは可愛くない!」
と何度心の中で叫んでいたことか(苦笑)
ホント、あの方たちの物の言い方、私はとても苦手でした。
さて私の子供たちは学校が終わると
ホッケーの練習があるのでアイスリンクへ向かいます。
アイスに関わる多くの人が白人です。
アイスリンクにはロシア系、カナダ系の人も多く、
ロシア語やフランス語もよく聞こえてきます。
アイスリンクでチームメイトの輪に入って行くとどうでしょう?
うちの子供たちは全然白人ではないんです、
そう、完全にここでは有色人種なのです。(苦笑)
私の子供たちはふたりそろって
「僕たち、何もしてない。何も変わってないんだけどなぁ~(笑)」
とさすがに笑っちゃいます。
学校では白人、アイスリンクでは黄色人種、
「キミたち、化け物かい?(笑)」
と私もよく笑ってしまいます。
こんな感じで、自分の人種というのは
周囲の人によってどんどん変化するようです。