アイスホッケーの女子チーム、
ここ最近人気急上昇中とは言っても、
女子チームを作れるだけの人数を抱えている州は少ないです。
というわけで地域によっても
女子プレイヤーの待遇と当てはまる規則等が異なってきます。
ここではカリフォルニアの

サンノゼジュニアシャークス (San Jose Jr. Sharks)と
フロリダの
フロリダアライアンス (Florida Alliance)の
女子チームを比べてみたいと思います。

今回は前半のカリフォルニアについてです。
(後半のフロリダについてはこちらです。)

まずカリフォルニアのサンノゼジュニアシャークスの
女子チームについてです。
(San Jose Jr. Sharks Girls)

男子チーム、女子チーム、ともに、
選抜後すぐに今季はシャークス所属、
という書類にサインした時点で、
そのプレイヤーは他のクラブ等が開催するホッケーイベントに、
シャークス側の許可なく参加することはできません。
脅すわけではありませんが、違反するとクラブ追放です。
オチビ子のちょっとしたイベントのお手伝いであっても、
シャークス主催ではないイベントの場合は、
参加する前に自分のチームのコーチから許可をもらうことを
お勧めします。
これはコーチ軍に対する基本的なリスペクトと
コミュニケーションです。
これぐらいはプレイヤーとして当然の振る舞いである、
というクラブのコーチ軍トップの考えの現れでもあります。
それからシーズン中、
Tier1 AAAのイベントを最優先にすることは
必ずと言っても過言ではありません。
これができないプレイヤー及びそのご家族さんは、
他のレベル(AA以下)へ行ってください、
と当然のように言われます。
(これは選抜前のミーティングでも
コーチ軍がはっきり言っています 。)
Tier1 AAAはクラブを代表して州外へ出て行きます、
時には州の代表にもなります。
Tier1 AAAとはそういうプライド高きチームであるがゆえに、
義務と責任も果たさないといけないのです。

カリフォルニアには他に南カリフォルニアのNHLチーム、
キングス(Kings)とダックス(Ducks)も
ユースチームを抱えていて、
この2つのクラブは女子チームも抱えています。
キングスの女子はまだ発展途上でTier2AAまでですが、
ダックスはTier1AAAまで持っています。

現在、カリフォルニア州内には
女子チームを抱えるクラブが3つあることになるのですが、
所詮3つしかない。
しかもTier1AAAの州リーグ大会は、
Tier1を抱えるクラブが2つしかないのだから、
最初も最後もこの2つのクラブの対決、
シャークスvsダックスです。
想像つくと思いますが、これがいつも激戦!
お互いライバル意識が高く、近くに居るのが怖いぐらいです。
でも良い試合が観れますけどね。

ジュニアシャークス、
Tier1 AAAの練習は、男子、女子、ともに基本的に1週間3回です。
遠征に出る週は平日に練習が2回あり、
木曜の夜か金曜の朝に出発します。
遠征の入っていない週は金曜日か土曜日に練習が入ります。
Tier1 AAAの練習はいつも陸上トレーニング(Dryland)と
アイス(氷上練習)のコンビネーションになっています。
また週末の練習では、ビデオリビューを加えるときもあるし、
チームボンディング(チームのきずな形成)のために
チームランチ等を加える場合もあります。

カリフォルニアの女子ホッケークラブへ通う子は、
ほとんどが自宅から通っています。
ちらほら下宿している子、
週末の練習や遠征だけ来る子もいますけど、
男子チームに比べたら、ずっと少ないです。

ちなみに男子チームはU14&U15まで、
ホッケーのために下宿している子は1人か2人ぐらいです。
でもU16とU18の高校生になるとその数は急増、
チームの3割ほどが下宿している子たちになります。

つづく後半はこちら、フロリダについてです。