スポーツをやっていればケガは想定内。
でもできることなら関わりたくはない。
それなのに、、、
ついに試合中にやってもうた。
しかも遠征中のナッシュビルで、である。

残り6分半、急に立てなくなった我が娘。

状況としては自分の前にディフェンスマンが2人居て
避けるように左へバタフライ。
(左下へ滑り落ちるような感じ)
本来ならば上体は前方のはずが、
体勢を崩して後ろへ。
そこで左足をひねりました。
しばらく立ち上がれず、試合中断。

皆様、この度は大変ご迷惑をおかけしました。

なんせこの試合、遅れに遅れていて、
アイスシートを変更しても
開始が22:10というなんとも遅い時間だったのです。
みんな、さっさと終えて、早く帰りたかったの。。。

うちの娘はオンリーゴーリー、
チームで唯一のゴーリーである。
こんな夜遅くの試合で
急に替えを用意できるはずありません。
残り6分半、
ちゃんと動けもしない体だけど
ネットに立ち続けました。
そして試合終了。
同時に相手チームの子たちがわーっと集まってきて、、、
娘はこっちから全然見えない(笑)
実はこの対戦相手、
いつもぎりっぎりで勝ち逃げされる1番のライバル、
ダラススター。
今年はトラベルに出られるクラブが限られているため、
このチームとはもう何度も対戦しているのです。
ボーイズチームではありえないけど、
ガールズならではの、
試合直後にもうこの仲良しムード❤

試合終了後すぐダラスガールズに
「がんばったねぇ!」
「ちゃんと冷やすんだよ!」
「次までにはしっかり治してね」
と娘はたくさん温かい言葉を頂いたそうな。

目の前でこの光景を見て
1番びっくりたまげたのは
この試合のレフたち(笑)
とても若いお兄ちゃんたちだったのだけど、
「なんだこれ?
マジ?
オレらにはあり得ない。
ゴーリー負傷しんだから、
試合後に関わり合いがあるとしたら、、、
ケンカしかないな!(笑)
ガールズ、かっけぇー!」
と両チームのガールズに言ったそうです。
試合後、ロッカーから出て来ると、
ダラスガールズ、フロリダガールズ、
そろって
「あと1分で零時、真夜中でーす」
「私たち、夜中までホッケー。
健全な青少年だ、わっはっはー」
そしてここでもハグハグ止まらないガールズ。
どこまでラブラブなんだ?!(笑)
ホテルに帰ってきたら
ドアマンのお兄さんが、
びっこひいてちゃんと歩けない娘を見て
すぐに車椅子を持ってきてくれました。
「無理しないで車椅子使いなよ」
「今夜は部屋に入れといて良いから。
明日出掛けるときに返却で大丈夫。」
とあまりにもにこやかでさわやかで、、、
断るに断れなかった娘(笑)
そして隣りに居た娘のチームメイトと言えば
「押してやるから、乗ってみろ。
なんでも経験だ!」
と思いやる言葉を口にしていたのだが
ニンマリ笑うその顔は美悪魔そのもの(笑)
もちろんこの後、
ツルツル滑りやすい床で
車椅子はクルクル回ったり
ピュっと急に方向転換をしたり
車椅子で何が出来るか試験中。
そして
「こんな朝帰りってあるんだねぇ、ひっひっひ」
と笑いまくる2人、
疲れすぎて完全にハイ状態(苦笑)

さてさて、翌朝はというと
念のため近くのお医者さんへ行きました。

この写真を撮った直後、
他の人が受付で手続きをしていたのですが
「コロナのテストを受けたい。
発熱、倦怠感、節々の痛み、、、」
と言っていたのが聞こえてきた。
そりゃ医療機関へ行けば
そういう人も来るのは当然である。

ここまでは良かった。

ところが彼女は手続き終了後、
なんと待合室のど真ん中の椅子に座ったのである

いやいやいや、
「端っこのほうへ行くとかしないの???」
アメリカにいると
こういう無神経で遠慮のない人、
ホントにあきれるほど多過ぎます。

数分後、書類を中に渡しに行っていた
先ほどの受付の人が戻ってきたのだけど、
とてもびっくりした顔をして
「え?あなた、なんでここに居るの?
あなたはここでは待てません。
外に行くか、
自分の車の中で待っていてください。
順番が来たらあなたのケータイに連絡を入れます。」
と言っていました。

私たちはケガが受診理由なのに、
こんなふうにコロナにかかっちゃうかもしれないんだ。
危機管理をおろそかにしたしっぺ返しを
急に食らった気分です。

日本のニュースでは
「感染しないように個人で出来ることはしっかりしましょう」
と言うし、
日本人はそれを個人の責任と義務として受け止めている。
真面目でしっかりしていて、
偉いと思う。
日本人のこういう真面目な国民性、
もっと誇りにするべきだと思います!

受診してお医者さんに言われたことは
「多分MCL(ヒザ内側)の捻挫。
最悪の事態ではない、
でもおうちに帰ってから
ヒザ専門医に行きMRIを撮ること。」
でした。
膝が捻じれないように
かたいワイヤー入りのサポーター、
松葉杖、
初めての物ばかりで危なっかしい、、、
ビビりながら見ている私をよそに
「どうでも良いけど、お腹すいた~!」
と叫ぶ娘(笑)
腹ペコ不機嫌な娘は恐ろしいので
「はい、ランチ行こう!」
と私も即答です。
食べ物のこととなると、
彼女は歩くの速い、
松葉杖でも速かったのにはびっくりである!(笑)