日本では「幼稚園」と言うと、

未就学児の通う学校で年少、年中、年長、という具合です。

2年保育だったり3年保育だったり、まちまちですよね。

アメリカでいう幼稚園Kindergarten

1年生の前の1年だけの学年です。

そして小学校の中にあります。

これには理由があります。

アメリカでは幼稚園は教育が始まる最初の学年だからです。

Kindergartenキンダガーテン幼稚園、

略して「Kinder キンダー」または「K ケイ」

と呼びます。

ちなみにそれより年下の子たちが通う学校を

Pre Schoolプリスクールと呼びます。

そしてそこに通う小さな子たちを

Pre Schooler プリスクーラー」または「Pre K プリケイ」

と呼びます。

幼稚園前に通うこのPre Schoolプリスクールは

行っても行かなくても良いし、

どんな言語でも宗教でも構いません。

アメリカの義務教育は幼稚園から始まります。

幼稚園の初日、

5歳になっている、または5歳以上になっている、

これが一般的な入学にあたっての年齢制限です。

男児は女児に比べると、言語発達がゆっくりなので、

1年遅れて幼稚園に入る子も多いです。

すぐに入る、1年待ってみる、

これは親御さんの希望でどちらにすることもできるので、

その子その子にあった進学のしかたを選択できます。

ちなみに幼稚園をきちんと終えられないと、

再度、翌年も幼稚園に通うことになります。

アメリカでは幼稚園、そして1年生を繰り返す子が多くいます。

グループ行動が初めての子もいますし、

外国から引っ越してきたばかりで

英語がほとんど分からない場合もあります。

また新しい生活になりますから、

それに対応しきれない子も居て当然な年齢です。

学年ばかり上へ上げても、学業が習得できなかったり、

学校生活が送れないのでは困る、

それを考えての留年です。

(日本語で留年と言うと、本当に響きが悪いですねぇ(苦笑))

周囲の人たちはそれが当然で、

「もう1回やったら良いいいよ」

という受け入れ方です。

Repeat リピート」 「留年」は落ちこぼれというわけではなく、

「この子が学校社会に入るのはちょっと早すぎたかな?」

ぐらいで保留という考えです。

でもここは学校。

学業ができなければ上へは行かれないし、行かせられません。

このあたりはしっかり線を引いている米国社会、

時々かなりスパルタだったりするんです。。。