さてさて、メイズデイ、

これから高校1年生になる生徒さんにはまさに迷路の日です。

こちらでは日本と違い義務教育は高校までで、

私立も市内も高校は4年生まであります。

市内の高校はとにかく規模が大きい、

生徒さんも先生も多くて、場所も広い。

混乱を防ぐために参加するのがメイズデイ。

1年生になる生徒さんは朝から行って1時過ぎまで学校に居ます。

最初はクラス分けのこと、学校の規則、等の説明があり、

次に大人数のグループに分けられた後に、

そこからまた小人数のグループに分けられます。

そしてこの3,4人ぐらいになったグループには4年生のボランティアが1人投入されます。

4年生のボランティアは

グループ内の生徒さんの時間割表と教室番号を見て、

学校内の案内をするのですが、

途中に、昼食のカフェテリアのこと、図書室のこと、バス乗り場のこと、

選択科目のこと、いろいろな情報源になってくれます。

ロッカーをどこに選ぶか等のお手伝いもしてくれます。

この時にお勉強ばっかりで育ってきた子は、

受け入れることのみ、聞くだけ。

質問もなく「うんうん、そうなんだー」みたいな受け答えもなく、、、

これだとグループ内での会話が弾みません。

会話の中では選択科目の良し悪し、先生のこと、放課後のこと、バイトのこと、

お勉強とは関係のないことも多いですが、

多感な学校生活を充実させるには大事な情報です。

お勉強だけオールAならばそれで良い、

という生徒さんやその御家族もいらっしゃるでしょうけど、、、

残念ながらブックスマート(教科書に出てくるお勉強だけはよくわかる人)は

シリコンバレーにもあふれんばかりおりまして、

「勉強しかできないお馬鹿さん」

と子供の世界でも厳しくレッテルを貼られてしまうのです。

お勉強がまぁまぁでも、お手伝いが必要な時にささっと助けてもらえて、

何かに興味を持った時にそれに詳しい人が身近にいる、

普段からネットワークを持つそういう生徒さんのほうが

学校生活は充実しているように見受けられます。

4年生になるまでにはソーシャルスキルの大切さを学んで頂きたい、

1年生になるみなさんには切実に願っていることの1つです。